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薬のお話 ①アレルギー反応と薬について

ひよこ保育園の川邊と申します。

私は現在保育園で働いておりますが、その前は薬剤師として16年ほど勤務をしていた事もあり、今後こちらのサイトを見て頂いている方々へ、病気や薬に関する少しでも有益な情報をお届けできればと思っております。

なお今回の事例を含め、あくまでも私が今まで経験してきた事に由来する、個人の主観での物事でございます。極力、文献等を考慮した上で記載を行っておりますが、不備などがございましたら何卒ご容赦頂きますよう、よろしくお願いいたします。

今回は第一弾として、免疫反応と、薬の概略についてご説明させて頂ければと思います。

まず薬の治療とアレルギー反応とは?   についてです。

呼吸器や皮膚における、アレルギー反応で多く使用するのが、抗ヒスタミン薬やステロイド薬が多いかと思われます。これらの共通の特徴としては、一言でいうと”炎症の原因となっている過剰な身体の反応を抑えるもの”となります。

人間の体は様々な細胞で形成されておりますが、それらにはいろいろな役割がございます。 その中の一つに、防御反応(免疫機能)に関する細胞があり、体の恒常性を保つために重要な役割を担っております。

しかしながら、様々な理由でその免疫反応が過剰に働きすぎることで体に様々な影響が出ることがございます。

例えば気管支喘息については、一般的には様々な背景因子(アトピー素因や気道の慢性的な炎症)とそれらを形作る 遺伝素因両者に関与する環境因子(ハウスダストダニ抗原などの抗原因子やタバコやウイルス感染、排気ガス等)が相互に複雑に作用し合って発現するものです。また、これら要因だけでなくストレスなどの社会的要因によっても症状が悪化する可能性もございます。      

小児の気管支喘息に関しては、アレルゲン(抗原)に過敏な反応を起こしやすい小児が、これらを吸い込むと、アレルゲンと免疫グロブリン(IgE)とが結合し、肥満細胞からヒスタミン等の化学伝達物質が放出されます。

これにより気管支周辺の筋肉を収縮させ、気管支の血管を拡張させたり血管の透過性が亢進(血管の壁に大きな物質も通りやすくなってしまう事)することで、粘膜の浮腫(むくみ)や腫脹(腫れ)を起こし、粘液が多く分泌される、 という作用をします。 その結果、気道が狭窄(狭くなり)し、呼吸困難や喘鳴(ぜんめい)などが起こるのです。

しかもこの疾患については現在この疾患の全容がすべて解明されているわけではなく、それぞれの薬の効果自体も個人毎でばらつきがございます。

炎症の話に戻ると、人はそれぞれ外部の刺激や物質に対してそれが体に容易に入ってこないように防御する反応を行っておりますが、個人個人で反応の程度は異なります。

花粉症を例にとりましょう、花粉はシーズンによって大量に発生し、その後ほとんど発生しなくなる事を1年サイクルで行っております。アレルギーテスト等で各種花粉の数値が高い=体の免疫反応が強すぎるため、体は一度に大量の花粉がやってくるシーズンにはそれを外部からの敵とみなし、守ろうとして、好酸球という細胞が様々な攻撃を行います。 

始まってから花粉症の薬を飲んでも体が反応しきっている状況の為、できればシーズンが始まる少し前から開始される方も多いです。 

また、今話題に上がっている舌下免疫療法はその逆で年中花粉をとり続けることで、体を慣れさせ攻撃対象となりづらくする方法です。

なお、花粉症以外にも、体のアトピーや喘息等、年を重ねる事で発現する事もありますので、もし何か慢性的なかゆみや皮膚に変化が出た際には体の体質が変わっているサインの可能性もあります。 心配であればかかりつけのお医者さんや薬剤師の方にご相談をしてみるのもいいかもしれません。

次回はステロイド薬の適正使用についてお送りしようと思います。

ステロイド薬については、特に小さなお子様をお持ちの方などは、まだまだ使うのが怖い等のお声を頂戴する事が多いですが、先生の指示通りきちんと使えばとても有用な薬であるので、そういった情報をお届けしようかと思います♪